イベンター視点でイベントを考える。

でも、それだけじゃなくて、興味のあることを全部書こうと思う。

Netflix「僕だけがいない街」とNetflixの広告収入

先日15日に公開されたばかりのNetflix Originalの僕だけがいない街見ました。

 

youtu.be

 

一言、「よかった!」

 

というのも、私は「僕街」のアニメが好きでした。

たまたま、深夜アニメで見たのをきっかけに飲み込まれた感じです。

 

暗さ・陰鬱の中にあるアニメーションの美しさ。

サスペンスで全体が構成されているにもかかわらず、微かな希望に向かっていく、ストーリー構成。

千葉・北海道という場所、80年代/2000年代を行き来するという、地味だからか、なかなか存在しないSF設定。

 

これらに、魅了されていました。

 

ただし、その後、2時間映画が制作され、全ての「僕街」の世界観を壊し、一瞬にして去っていきました。

あの時は、悲しかったな。

 

Netflixバージョンでは、驚愕するほど世界観が守られていて、歓喜した。嬉しかった。

ロケーションの素晴らしさにも感動した。

私の大好きだった「僕街」が帰ってきた!と、1EP30分×12本を一気見してしまいました。

また、正直アニメでいくつか疑問が残る場所や、「実写でやったら無理あるかな。」という場所もあったのですが、そういった場所は、ストーリーが補完されていたり、別のストーリーが組み込まれていたりと、調整されており、納得のできる展開でした。

 

いくつかのメディアで、監督である下山天さんのインタビューが特集されていて、

それもまた、今までのドラマ制作とは異なるんだなということがよくわかります。

www.buzzfeed.com

 

「6時間の映画」って、制作側も視聴者も今までの概念にはないと思うんです。もちろん面白ければですが、そのストーリーの中に没頭できる割合は高まりますし、映像の真/新の面白さが今後発見されていくのが楽しみです。

 

昔、押井守監督のGIZMODEインタビューで、

「映画自体がゲームに水をあけられている」

映画だと2時間で終わっちゃうけど、Fallout(核戦争後の地球を舞台にしたゲーム)は200時間やっても飽きない。

www.gizmodo.jp

って、おっしゃっていたのが、すごく印象的だったんですよね。

私は、その頃ゲームの視聴にはまりだしていて、プロゲーマーみたいなYouTuberがやっているゲームを色々見てだしていたんです。世界観・完成度・ストーリーの緻密さと深さを知って、ゲーマーじゃなかったのに、ドラマ見てるより面白いやと。出演しているのも人間じゃないけど、ゲームって面白いなあと。

※ちなみに、そのゲームはバイオショックでした。比較的古い作品ですが、ゲームにはまったのが遅かったので。。

 

それと同じことを「僕街」でも感じています。他にも「ストレンジャー・シングス」にも好きなので、同じく2時間で収まらない映画を見る、体験ていうのは、ゲームに似たような感覚があるのかなと感じています。

一応30分なのか1時間なのかで区切りが来るというのも助かるかな。一息入れられるし、ロード・オブ・ザ リングほど、構えなくていいので。

 

また、このインタビューを読んで感じることは、Netflixなどのワールドワイドな映像プラットフォームが日本の映像を取り巻く映像エンターテイメント分野を活性化・改善していくんだろうなとも感じます。制作陣・演者さんも、既存のプラットフォームから離れ、Netflixのような制作費が高く・高い完成度を求める場所に次の可能性を求めていくのかなと。自由度が高いことも、作る側にとっては、とてもやりがいがありますよね。やってて、楽しいなって思いますよね。

 

2017年後半は、インターネットテレビが今後日本のメディア産業を変えていくという議論が多くありました。私も、テレビの影響力はどんどん小さくなるだろうと思っている人間なので、自由度が高いインターネットテレビの発展は、楽しみで仕方ありません。

また、Netflixは、各ローカルの制作陣を大切にし、各ローカルの概念(文化)を尊重している企業なんだなというのが分かり、もっと好きになりました。今後のコンテンツにさらに期待です。

 

ちなみに、私は「深夜食堂」も大好きで。

映像構成が、ホント日本的だな、落ち着くなあ、と思い見ています。おすすめです。

youtu.be

 

改めてですが、「僕街」を見て、私本当に感動したんです。日本のドラマなのに、あまりにも映画的にきちんと作られているので。そして、疑問は生まれました。

「世界でハイクオリティドラマを制作していて、本当に会員の月額料金だけで、回収できるのか?」と。たかだか、月々10ドルだし、会員数が多くいても、、、ねえ。。みたいな疑問。

 

収益よりも投資を大事にしているらしいのですが、

japan.cnet.com

 

でも、広告がないわけないだろう...?と。

メディアだし、インターネットだし、広告あるよなあ。みたいな。

 

そして、探したら、英語記事でありました。

www.businessinsider.com

 

Advertisers want in on Netflix.

広告主はネットフリックスに入りたがっている。

 

らしい。

 

記事によると

"Netflixは、広告に対して強い反感があるものの、今までの既存広告概念を活用しない広告方法でブランドへ視聴者への広告活動を提供している"

と書いてあります。

 

その方法は、2種類あるようで、1つ目は、

 

Product placement

これは、商品を作品の中に設置するやり方で、日本ではなんだかあまり進んでないですけど、アメリカではすごく多い手法ですよね。

あからさまにドラマの中で、ある一定の商品が使われていたり、Music Videoの中でbeatsのヘッドホンがやたらと出て来るとか、よくあります。

また、このメリットとして、視聴者が自分の現実と関連づけやすくなっているとも書いてあります。現実とドラマをダブらせることで、自分をドラマのストーリーに投射させ、共感しやすい世界観を作り出している演出の一つだということでしょう。

 

2つ目は、

Merchandising

人気シリーズのキャラクターを使用した商品を作ることを、企業に許可しているようです。これは広告というより、キャラクター販売をしているようです。記事によると、恐らく現在は「ストレンジャー・シングス」のキャラクター販売を実施しているようで、小売店とNextflixで売り上げを分割が可能となっているようです。

 

ということで、広告という感じのものは、Product Placementだけのようです。

 

ユーザーの視聴を邪魔しないスタンスというのは、日本のテレビ業界との収入モデルが違うからこそでき、ファンの増加に貢献しているんでしょう。

ビジネスモデル自体がユーザー目線だったんだ。という再認識もあり、さらにNetflixが好きになりました。

 

そういえば、15-20年くらい前に、テレビにかじりついていた時に、日本でProduct Placementが実施されていた時は、すごく感動しました。車とかコーヒーがあからさまに登場し、CMもその商品のものしか実施しないという感じだったと思います。恐らく独占スポンサーだったので、それが可能だったと思うのですが、それまでは、私のテレビの歴史で見ない方式だったので、驚きました。でも、それもだいぶ前の話ですね。日本のテレビをあまり見ませんが、Product Placementは、現在でもそこまで多くないんじゃないでしょうか。1つの番組へのスポンサーが多いのも原因なのでしょうか?

 

Product Placementはアメリカのドラマでは、一般的な手法だと思いますし、薬の名前でも、役者さんが口に出して言っているのも聞いたことがあります。だいぶ私にとっては不思議な感じがしましたが、国が変われば、違うことも多いよな、と違和感がありながらも見ています。

 

Netflixは、インターネットという母体の上で、プラットフォームが成り立っているので、今後視聴方法やストーリー展開もインタラクティブにもなったりするのかなあ、とか、そこに今までとは違った形での新形態広告が登場するのかなあ、とか期待してしまうのは、私だけでしょうか?